NDIRと環境

NDIRと環境 NDIRの原理は赤外線を発する光源が存在し、それをガスが流れている配管に照射をすることで配管に流れているその量などを測定する方式です。
ガスが環境に与える影響においては、それが分散されると爆発や異臭などのリスクをもたらすことが多いですが、そういった気体を計測する時に使うことができます。
NDIRの方式では赤外線が照射されると、まず配管内を流れているガス分子が赤外線を吸収していきます。
そうなると検出部で検出できる赤外線の量が減少することで、それを電気的な出力によって変換し、その出力の変化で測定を行う流れになります。
厳密にはガスに吸収されないリファレンス出力と比較を行うことによって、変化量の違いを見る形で計測を行います。
NDIRを活用する場合、ダブルビーム方式を採用することでより長期的にも安定的な測定をすることも可能です。
そのNDIRは環境を危険にさらすことなく計測する方式で、化学薬品工場・自動車・理化学研究所などの様々な産業の分野で活用されています。

NDIRの手法は様々な用途に適応されています。

NDIRの手法は様々な用途に適応されています。 人間は絶えず呼吸し、酸素を体内に供給し二酸化炭素を排出しています。
どちらも目に見えないので普段は意識することないですが、確実に供給が行われなければ大変なことになります。
例えば標高の高い山に登ると空気が薄くなり、酸素量が少なくなります。
するといわゆる高山病というものになり、体に変化が出てきたりするので、一度低い場所に戻って、再び登るなどを繰り返し体を慣れさせていくなどの方法が試みられます。
さて、平地では経験からしてもそういったことを気にすることはないと多くの人が考えていると思います。
ところが室内ともなると換気が行われにくい部屋に多くの人が入るとどうでしょう。
酸素が少なくなり二酸化炭素の濃度が高くなっていきます。
同じように植物を育てるビニールハウスでも換気が少ないとそれらの気体の濃度が偏って来ます。
なので、平地でも二酸化炭素の監視が必要になってくることもあるのです。
それにはNDIRという手法を使った二酸化炭素の濃度計測器が利用されたりします。
NDIRとは赤外線を使ってガス濃度を正確に計測する方法です。
これによって濃度が高くなったことを検知出来れば、換気を行うなどの処置をすることが可能になります。
このNDIRによる計測器はそういった屋内の用途以外にも、車の排気ガスの計測や医療機器、アルコール検知器などにも適応されています。